2018-07

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05:濡れて透けた白シャツ

今回のお題だと、話が現代っぽくなりますね♪
仕事帰りに雨に降られたトール兄さん。
そういえば最後なのに、この話だけ大人場面がない;「05:濡れて透けた白シャツ」

「…参ったな」

頭を振って、滴を飛ばしながら
トールは上着を脱いだ。

「運が悪かったね」

悪戯っぽく笑うユーゴが
ずぶ濡れになった服を受け取る。

職場からの帰り道。

突然の大雨だった。

そんな様子はまるでなかったのに、
たちまち黒い雲が立ち込めて…

懸命に急いだ努力も空しく、
家に辿り着いた頃には
全身くまなく濡れてしまっていた。

「もう、止んでるよ」

弟の言葉に苦笑する。

つい先程まで狂ったように
窓を叩いていた音がしなくなっていた。

「全く……」

やれやれ、という風に肩を落とす。

「俺が帰る時だけだったという事か」

「はは……そうだね」

からかうようなユーゴの表情を見て、
トールはふっと考えた。

こんな目にあったのが弟でなくて
良かったな…と。

が、次の瞬間。

脳裏に雨で濡れたユーゴの姿が浮かぶ。

金の髪から滴が滴り落ちて、
白いシャツは肌に張り付き、
うっすらと……

「ユーゴ」

「?何?」

トールはおもむろに弟の耳元に
唇を寄せる。

「ずいぶん、体が冷えた」

一部分を除いて。

「あ、ああ……」

そのまま囁くように告げる。

「お前が…温めてくれないか?」

「!!」

言葉の意味を察したユーゴが、
たちまち頬を赤らめる。

さっと顔を背けると、返事をせずに
黙り込んでしまった。

(あ……)

その反応を見たトールは
瞬時に後悔する。

さすがに直接的すぎたかもしれない。

想像で興奮した自分に
恥ずかしさを覚えた。

今のは冗談だ、と笑って
ごまかした方が良いだろうか?

「あのな……」

口を開きかけた時、
弟の微かな声が耳に届く。

「……シャワー…浴びてきなよ」
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