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2018-11

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03:冷えたのならばぎゅと身を寄せて

今日は旦那と映画に行く予定でした。
しかし、父が出かけてしまったため明日に延期。
微妙に仕事をする気が出ません…;
妄想で現実逃避しようそうしよう。「03:冷えたのならばぎゅと身を寄せて」

降りしきる雪の中。

ユーゴは兄の装束に包まれていた。

温かかった。とても。

抑えていた涙が、
また込み上げそうになってくる。

これ以上、兄を心配させたくない…

そう思って必死に堪える。

兄の優しさが嬉しい反面、
申し訳なく思う気持ちがあった。

つい先程。

訓練中、父に厳しく叱責された。

ファクト家の次男として、優秀な兄の弟として、
しっかりしなくてはいけない。

そう思いながら頑張った。

けれども、

『ユーゴ。お前は…』

父の言葉がユーゴの胸を深く抉った。

1番聞きたくなかった言葉だった。

兄に憧れて、少しでも近づきたくて。

努力していたつもりだった。

なのに……

『それでもお前は、トールの弟か』

気がついたら家を飛び出していた。

夢中で走って、走り続けて。

いつの間にか涙が溢れて…

灰色の空が、自分の心を
映しているようだと思った。

「ユーゴ」

頭の上から兄の声が降って来て、
ユーゴは思わず我に返る。

「…大丈夫か?」

穏やかで優しい声。

大好きな、兄の声。

(……兄さん)

いつも自分は、甘えてばかりだ。

これではいけないと思うのに、けれど…

(あったかい…)

与えられる温もりが、傷ついた心を癒していく。

ユーゴはそっと目を閉じて、兄の体に寄り添った。
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トール×ユーゴに現を抜かす
日々を送っています…;

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